キャッシュバックキャンペーンとは?
キャッシュバックキャンペーンとは、現金の還元により顧客獲得を行うマーケティング施策です。キャンペーンの景品として現金が人気を集める理由や送金方法を解説します。
新規顧客やリピーターの獲得を目的としたマーケティング施策の一つに「キャッシュバックキャンペーン」があります。キャッシュレス決済が普及し、還元方法が多様化する中で、どのような方法が最も効果的なのか頭を悩ませている企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、キャッシュバックキャンペーンの概要や現金が人気の理由、送金方法などについて解説します。消費者調査の結果も併せて紹介しますので、今後の施策の参考にしてください。
本記事では、キャッシュバックキャンペーンの概要や現金が人気の理由、送金方法などについて解説します。消費者調査の結果も併せて紹介しますので、今後の施策の参考にしてください。
キャッシュバックキャンペーンとは、代金の一部を消費者に還元する施策のこと
キャッシュバックキャンペーンとは、商品やサービスの購入代金の一部を、現金で消費者に還元するマーケティング施策です。商品の購入や有料サービスの利用など、特定の条件を満たすことがキャッシュバックの適用条件になります。還元額はキャンペーンごとに異なり、一部還元から全額までさまざまなパターンがあります。
キャッシュバックの方法としては、従来の銀行振込や現金書留、郵便為替に加え、最近ではキャッシュレス決済の普及に伴い、電子マネーなどによる方法も広がっています。
キャッシュバックの方法としては、従来の銀行振込や現金書留、郵便為替に加え、最近ではキャッシュレス決済の普及に伴い、電子マネーなどによる方法も広がっています。
キャッシュバックのメリット
キャッシュバックを行うことは、企業にとってさまざまなメリットがあります。ここでは、キャッシュバックのメリットについて詳しく見ていきましょう。
- 販売価格を維持しながらお得感を出せる
キャッシュバックは割引と異なり、販売価格を直接下げずにお客様に「お得感」を提供できるのがメリットです。価格を維持しつつ、購入後に一定金額が返金される仕組みは、消費者にとっても魅力的です。特に、値引きを好まないブランドや高級商品において、キャッシュバックはブランド価値を損なわずに消費者の購買意欲を高める手法といえます。
- 売上や利益の増加につながる
キャッシュバックはコストがかかるように見えますが、実際には売上や利益の増加を期待できる点がメリットです。キャッシュバックがあることで消費者の購買意欲が高まり、結果的に売上が増加しやすくなります。また、一度キャッシュバックを経験した消費者が、リピーターになる可能性もあるでしょう。
- 顧客の情報を獲得できる
キャッシュバックキャンペーンでは、消費者は口座情報やメールアドレス、年齢、居住エリアといった情報を企業に伝える必要があります。このように、企業側はキャンペーンを通じて、消費者の貴重なデータを収集できるのがメリットです。
これらの情報は、今後のプロモーションや製品の改善に活かせるだけでなく、マーケティング施策の精度を高め、より効果的なアプローチが可能になります。
これらの情報は、今後のプロモーションや製品の改善に活かせるだけでなく、マーケティング施策の精度を高め、より効果的なアプローチが可能になります。
キャッシュバックの送金方法
キャッシュバックの送金方法にはさまざまな選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、代表的な送金方法について紹介します。
銀行振込
銀行振込は、消費者が指定した口座に直接現金が振り込まれる方法です。
手間が少なくてかんたんなのがメリットである一方で、企業に銀行口座情報を提供する必要があるため、消費者が抵抗を感じるケースも少なくありません。
また、企業側は大量の口座情報を適切に管理し、外部に漏洩することがないよう安全な仕組みを構築する必要があります。
手間が少なくてかんたんなのがメリットである一方で、企業に銀行口座情報を提供する必要があるため、消費者が抵抗を感じるケースも少なくありません。
また、企業側は大量の口座情報を適切に管理し、外部に漏洩することがないよう安全な仕組みを構築する必要があります。
現金書留
現金書留は、企業が消費者の住所に現金を郵送する方法です。
この方法はシンプルでわかりやすく、消費者が現金を直接受取れる点がメリットです。
しかし、消費者には住所情報の提供が求められるほか、在宅している必要があるため、受取りがスムーズにいかない場合もあります。
また、企業側は現金の準備が必須になることに加え、発送に伴うコストや工数がかかる点もデメリットです。
この方法はシンプルでわかりやすく、消費者が現金を直接受取れる点がメリットです。
しかし、消費者には住所情報の提供が求められるほか、在宅している必要があるため、受取りがスムーズにいかない場合もあります。
また、企業側は現金の準備が必須になることに加え、発送に伴うコストや工数がかかる点もデメリットです。
コンビニ・ATM
コンビニATMやレジを活用した送金方法は、銀行口座情報の提供が不要で、消費者が手軽にキャンペーンに参加できるのがメリットです。
また、コンビニであれば24時間受取りが可能で、消費者にとって利便性が高い方法といえます。
しかし、キャンペーン主催者側は送金サービスの導入が必要となるため、申込手続きやコストが発生する点には注意が必要です。
また、コンビニであれば24時間受取りが可能で、消費者にとって利便性が高い方法といえます。
しかし、キャンペーン主催者側は送金サービスの導入が必要となるため、申込手続きやコストが発生する点には注意が必要です。
商品券郵送
商品券の郵送は、企業が消費者の住所に商品券を発送する方法です。
商品券が消費者のニーズに合ったものであれば、満足度を高められるのがメリットです。
ただし、商品券の利用先が限定されるため現金と比べて利便性が低くなることや、
企業側に商品券の準備や管理、発送の手間がかかる点はデメリットといえます。
商品券が消費者のニーズに合ったものであれば、満足度を高められるのがメリットです。
ただし、商品券の利用先が限定されるため現金と比べて利便性が低くなることや、
企業側に商品券の準備や管理、発送の手間がかかる点はデメリットといえます。
電子マネー
電子マネーでの送金は、企業が消費者の電子マネーアカウントにキャッシュバック金額をチャージする方法です。
この方法では現金を扱わないため、セキュリティ面でのリスクを軽減できる点がメリットといえます。
ただし、消費者が該当の電子マネーを利用していることが前提であったり、
電子マネーを利用していない層に対して訴求力が弱かったりする点はデメリットといえるでしょう。
この方法では現金を扱わないため、セキュリティ面でのリスクを軽減できる点がメリットといえます。
ただし、消費者が該当の電子マネーを利用していることが前提であったり、
電子マネーを利用していない層に対して訴求力が弱かったりする点はデメリットといえるでしょう。
- キャッシュバックの送金方法一覧
受取方法 | メリット | デメリット |
銀行振込 | ・利用している銀行で送金可能 | ・銀行口座情報の取得が必要 ・取得した口座情報の管理工数がかかる |
現金書留 | ・住所情報だけで送金可能 | ・現金の準備や封入・封緘に工数がかかる ・発送コストが年々上昇している |
コンビニATM・レジ | ・メールアドレス、携帯電話番号 で送金が可能 |
・新しくサービス利用手続きが必要 |
商品券郵送 | ・消費者のニーズに合っていれば 利用しやすい |
・利用先が限定される ・商品券の準備や発送、管理に手間がかかる ・商品券が余った際の処理に苦慮する |
電子マネー | ・現金のやりとりが発生しない | ・該当する電子マネーを利用していることが前提 ・電子マネーを利用しない層への訴求が困難 |
キャッシュバックキャンペーンに関する消費者調査
キャッシュバックキャンペーンが消費者の購買行動にどのような影響を与えるかを理解することは、効果的なキャンペーン設計に欠かせません。
ここからは、セブン・ペイメントサービスが独自に行った調査をもとに、キャッシュバックキャンペーンの景品に関する消費者調査の結果をご紹介します。
ここからは、セブン・ペイメントサービスが独自に行った調査をもとに、キャッシュバックキャンペーンの景品に関する消費者調査の結果をご紹介します。
【調査概要】
調査依頼元:株式会社セブン・ペイメントサービス
調査委託先:株式会社アスマーク
調査対象:キャッシュバックキャンペーンに参加したことのある20~60代以上の男女
調査期間:2023年10月4日~10月6日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:1,000件
調査依頼元:株式会社セブン・ペイメントサービス
調査委託先:株式会社アスマーク
調査対象:キャッシュバックキャンペーンに参加したことのある20~60代以上の男女
調査期間:2023年10月4日~10月6日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:1,000件
- キャッシュバックキャンペーンの景品は、商品・サービスの購入決定に「影響あり」
キャッシュバックの種類には、現金や電子マネー、ポイントなど、複数の選択肢があります。「キャッシュバックキャンペーンの景品が、商品・サービスの購入決定に影響を与えるか」という質問に対し、8割を超える消費者が「影響を与える」「どちらかというと影響を与える」と回答しました。
このことから、景品の選定がキャンペーンの成否に極めて重要であることがわかります。
このことから、景品の選定がキャンペーンの成否に極めて重要であることがわかります。
■キャッシュバックキャンペーンの景品が、商品・サービスの購入決定に影響を与えますか?
- キャッシュバックキャンペーンで最も人気の景品は「現金」
「キャッシュバックキャンペーンで最も良いと思う景品」に関する調査では、4割以上の消費者が「現金」を選びました。普段からキャッシュレス決済を使用している人であっても、景品には「現金」を希望する声が多い点は重要なポイントといえるでしょう。
現金は電子マネーへのチャージなど、幅広い用途で使えるため、その汎用性の高さが人気の理由と考えられます。
現金は電子マネーへのチャージなど、幅広い用途で使えるため、その汎用性の高さが人気の理由と考えられます。
■キャッシュバックキャンペーンで最も良いと思う景品は?
- キャッシュバック金額が高くなるほど「現金」の支持率が高くなる
「キャッシュバックキャンペーンで最も良いと思う景品」を、キャッシュバックの金額別に調査した結果、金額が高くなるほど「現金」を支持する割合が増える傾向が見られました。キャッシュバック金額が3,000円の場合は39%、5,000円の場合は51%、1万円の場合は60%の消費者が「現金」を希望しています。
この結果から、多くの消費者が「現金が手元にあること」や「金額の大きさを実感できること」に魅力を感じていることがわかります。特に、高額なキャッシュバックほど現金の支持率が高くなる点は、キャンペーン設計において考慮すべき重要なポイントといえるでしょう。
この結果から、多くの消費者が「現金が手元にあること」や「金額の大きさを実感できること」に魅力を感じていることがわかります。特に、高額なキャッシュバックほど現金の支持率が高くなる点は、キャンペーン設計において考慮すべき重要なポイントといえるでしょう。
■キャッシュバックキャンペーンで最も良いと思う景品は?
- 消費者が提供するのに最も抵抗を感じる個人情報は「銀行口座情報」
キャッシュバック方法を検討する際には、消費者の心理を理解することが重要です。キャッシュバックを受取る際に、多くの消費者が最も抵抗を感じやすいといわれるのが銀行口座情報です。セブン・ペイメントサービスの調査でも、キャッシュバックの受取りに必要な個人情報のうち、半数以上の回答者が「銀行口座情報」の提供に抵抗を感じると答えています。近年はサイバー攻撃などにより、個人情報の漏洩が問題視されていることも、銀行口座情報の提供に消費者が不安を感じる一因といえるでしょう。
そのほかの個人情報に関しては、「住所」「携帯電話番号」「氏名」「メールアドレス」「生年月日」などが挙げられます。
そのほかの個人情報に関しては、「住所」「携帯電話番号」「氏名」「メールアドレス」「生年月日」などが挙げられます。
■企業へ提供するのに抵抗がある個人情報は?
- 消費者が希望する現金受取方法は「コンビニATM」
では、キャッシュバックキャンペーンで「現金」を受取る際、消費者はどのような方法を望んでいるのでしょうか。
調査の結果、「コンビニATMから銀行口座情報不要で現金がもらえる」方法を希望する消費者が最も多いという結果になりました。銀行口座情報を提供する必要がなく、近くのコンビニATMで24時間受取れるという利便性の高さが、人気の理由と考えられます。
調査の結果、「コンビニATMから銀行口座情報不要で現金がもらえる」方法を希望する消費者が最も多いという結果になりました。銀行口座情報を提供する必要がなく、近くのコンビニATMで24時間受取れるという利便性の高さが、人気の理由と考えられます。
■キャッシュバックキャンペーンで現金をもらう場合の希望する受取方法は?
セブン・ペイメントサービスのATM受取は、口座不要で現金の受取が可能
キャッシュバックの受取方法として、多くの消費者は「現金」を希望していますが、銀行口座情報をはじめとする個人情報の提供に抵抗を感じています。キャンペーンを実施する際には、消費者の心理やニーズを踏まえた上で、景品や受取方法について検討する必要があるでしょう。
「企業」から「個人」への現金の送金を効率化する「ATM受取」は、セブン銀行ATMとセブン-イレブンのレジで原則24時間365日、送金されたお金を現金で受取ることができる送金サービスです。口座情報の登録がいらず、メールアドレスまたは携帯電話番号を登録するだけで、スピーディーに送金できます。
現金でのキャッシュバックキャンペーンを検討している事業者さまは、セブン・ペイメントサービスの「ATM受取」を導入してみてはいかがでしょうか。
「企業」から「個人」への現金の送金を効率化する「ATM受取」は、セブン銀行ATMとセブン-イレブンのレジで原則24時間365日、送金されたお金を現金で受取ることができる送金サービスです。口座情報の登録がいらず、メールアドレスまたは携帯電話番号を登録するだけで、スピーディーに送金できます。
現金でのキャッシュバックキャンペーンを検討している事業者さまは、セブン・ペイメントサービスの「ATM受取」を導入してみてはいかがでしょうか。
- 「ATM受取」について詳しく見る