株式会社メタップスペイメントさま

働いた分の給与をATM受取でいつでも受取り！
企業の福利厚生や求人応募数の向上に貢献

「企業」から「個人」への現金の送金を効率化する、セブン・ペイメントサービスの「ATM受取」。セブン銀行ATMで原則24時間365日、送金されたお金を現金で受取ることができるサービスです。

株式会社メタップスペイメントさまでは、給与前払いサービスの「CRIA（クリア）」での、給与受取手段のひとつにATM受取をご活用いただいています。ATM受取が受取手段にあることで、企業さまや従業員の方にはどのようなメリットがあるのでしょうか。株式会社メタップスペイメントトラスト事業部 CRIAグループグループマネージャーの大坪亮磨さんに、セブン・ペイメントサービス営業部の石毛凌と共にお話を伺いました。

給与前払いサービスの受取手段にATM受取を採用

――最初に、メタップスペイメントさまが手掛けていらっしゃる事業について教えてください。

株式会社メタップスペイメント　トラスト事業部 CRIAグループグループマネージャー大坪亮磨さん

大坪：弊社は決済代行業をメインの事業としております。ECサイトでのショッピングのウェブ決済や、飲食店さまへのクレジット決済の端末導入などといった事業です。さまざまなシステムを提供している中のひとつが、給与前払いサービスの「CRIA（クリア）」です。このサービスでATM受取を活用しています。

――CRIAはどのようなサービスなのでしょうか？

大坪：CRIAは働いた分の給与を即時に受け取れる給与即時払いサービスです。弊社のフィンテックを活かして、給与の即時払いを可能としています。ご利用企業さまの勤怠システムなどと連携することで、従業員の方は、勤務した直後からスマートフォンの専用アプリで、給与を確認することができます。アプリに表示されている金額を上限として、ATM受取や銀行振込で現金を受取ることが可能です。

――給与の前払いにはどのようなメリットがあるのでしょうか？

大坪：従業員の方の福利厚生の面と、企業さまの求人応募数向上の面でメリットがあります。人手不足を背景に、多くの企業さまが福利厚生の充実を図っており、前払給与も施策のひとつです。また、給与前払いがメリットをもたらすのは、従業員の方だけではありません。企業さまにとっても、求人応募数が向上するメリットがあります。求人情報誌などに、前払い給与が可能だと示すことで、アルバイトなどの従業員を募集する際の訴求力が強まるのです。
ご利用企業さまの多い業界は、人材派遣業、運送業、飲食業です。ご利用企業さまからは、従業員の定着率や稼働率が向上したというお声をいただいております。CRIAによって、日々働いた分の給与がすぐに受け取れるため従業員のモチベーションを高めることにつながっているようです。

――CRIAにはどのような形でATM受取が活用されているのでしょうか？

大坪：前払給与の受取手段のひとつとして、ATM受取とシステム連携しています。受取手段はATM受取と銀行口座への振込みの2つですが、中にはATM受取のみとしている企業さまもいらっしゃいます。勤怠システムと連携していただければ、自動的に給与を支払うことが可能です。

――セブン・ペイメントサービスではどのような運用サポートをしているのですか？

株式会社セブン・ペイメントサービス　営業部石毛凌

石毛：CRIAとATM受取は、システム連携をしており送金業務は自動化されています。ご利用いただくお客様はATMの横に設置しているインターホンからATMの操作方法などについてお問合せが可能です。コールセンターにて24時間365日対応しており、導入企業さまにとって負担のない体制になっています。

利便性の高さで利用者の約7割がATM受取を選択

――ATM受取を導入したきっかけを教えてください。

大坪：CRIAの開発を進めていた際に、当時の担当者がATM受取を見つけ、サービスに組み込みたいと考えたのです。支払方法は銀行振込のみを想定していたため、口座番号などの情報が不要なATM受取は画期的なサービスでした。CRIAにとってATM受取の追加は大きな武器になると感じ、導入を進めました。

――前払給与がATM受取で受取れることにどのような反応がありますか？

大坪：前払給与の支払手段は、銀行振込のみだと思われているため、ATM受取の存在を知ると、「こんな便利な手段があるのか」と驚かれる方がほとんどです。口座情報が不要なATM受取は、口座情報と登録するといったセキュリティ面の心理的な負担がない為、ATM受取の存在がCRIA導入の決め手になることもあります。

――CRIAを利用している全従業員のうち、どれくらいの方がATM受取を選択しているのですか？

大坪：全体の7割ほどが、ATM受取を選択しています。CRIAをご導入いただいた当初は、銀行振込を選択する方が多いのですが、徐々にATM受取の利用者が増加していきます。従業員の方のほとんどが、ATM受取を知らない状態でCRIAの利用が始まるのですが、一度ATM受取を使ってみると、すぐに利便性の高さが伝わり、リピートしてくれるようになるのでしょう。

――人気の理由はどのような点にあるのでしょうか？

大坪：原則24時間365日受取れる点とATM利用手数料が無料という点だと考えています。銀行振込の場合、年末年始やゴールデンウイークなど、銀行口座に送金が届かないケースもあります。一方、ATM受取は原則24時間365日、即時に現金を手にすることが可能です。

利用者にとってATM利用手数料が無料である点も魅力的です。飲食店などの場合、勤務が終わるのは夜間となるケースが多いです。銀行振込の場合、終業後に銀行口座から現金を引出そうとすると、ATM利用手数料が発生するケースがあります。一方、ATM受取での引出しはＡＴＭ利用手数料がかかりません。従業員の方にとって優しいサービスになっているかと思います。

給与支払いのＤＸ化で事務負担を大幅削減

――ATM受取を活用したCRIAを導入することで、企業さまの給与支払担当者さまの業務はどのように変わるのでしょうか？

大坪：現金手渡しで給与を支払っていた場合、手渡し作業そのものがなくなります。現金手渡し作業を負担に感じている給与支払担当者さまは、CRIAをご利用いただくことでキャッシュレス化が実現できると考えています。
例えば、年末におせちを製造している企業さまがいらっしゃったのですが、数百枚の紙幣を用意して、一人ひとりの従業員の方に給与を手渡ししていたそうです。CRIAを導入していただいたことで、この手渡しの作業がなくなり、喜んでいただくことができました。
また、引越し業の企業さまの場合ですと、給与の支払いが屋外になるケースもあり、現金を持ち運ぶリスクがあります。CRIAを導入していただくことで、現金を持ち運ぶ必要がなくなり、リスクが解消されます。

――セブン・ペイメントサービスと直接契約する場合とCRIAを導入してATM受取を利用する場合の違いをお教えください。

石毛：ATM受取はあくまで送金サービスとなるので、前払い給与に特化した受取人さま向けのアプリ画面や勤怠システムとの提携などのサービスをご用意できておりません。直接弊社と契約する場合は、提携企業様がシステムの内製化を行い前払給与の仕組みを構築していただく必要があります。
一方、CRIAさまの場合、受取人さま向けのアプリ画面や専用管理画面のご用意があり、工数をかけずに給与前払いが可能となります。給与前払いをご検討されている企業さまの課題やニーズに合わせて、ご検討いただくと良いかと思います。

――最後にATM受取は、CRIAにとってどのような意義があるかお教えください。

大坪：なくてはならない受取手段です。現在、約7割の方がATM受取を選択してくれています。これだけ多くの方からの支持があるということは、利便性の高さを証明しているのではないでしょうか。もし、ATM受取と提携せず、受取手段が銀行振込だけだった場合、従業員の利便性が低下し、CRIAにとっても大きな損失になってしまうでしょう。
例えば、従業員の方が前払い給与を申請する頻度が低下してしまうのではないかと推測しています。本当は現金を引出したいものの、ATM利用手数料が気になり、回数を減らしたり、夜間の引出しを避けたりするのではないでしょうか。ATM受取があるからこそ、従業員の方高い利便性を提供できています。CRIAやATM受取は、従業員の方にも、企業さまにとってもメリットの多いサービスなので、多くの方に知ってもらい、ご利用いただきたいですね。