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株式会社キンライサーさま


株式会社キンライサーさま

施工担当者の負担と現金事故のリスク軽減!ガバナンス強化に取組む

専用のスマートフォンアプリを使用し、セブン銀行ATMで原則24時間365日、売上金を入金できるセブン・ペイメントサービスの「ATM集金」。銀行窓口に行かずに手軽に入金でき、現金管理の防犯リスクや入金事務負担を軽減できるサービスです。

給湯器のスピード交換を、年中無休・高品質な施工・低価格で行う株式会社キンライサーさまでは、業務効率化や組織のガバナンス強化の一環として、施工担当者の現金管理プロセスにATM集金を導入しました。キャッシュレス化の時代においてもまだまだ現金決済のお客さまが多い中、ATM集金はどのような効果を発揮しているのでしょうか。
株式会社キンライサーの専務取締役の佐藤公治さん、内部監査室 室長の尾添修さん、財務経理部財務課 課長の島田やよいさんに、セブン・ペイメントサービス営業部の朝田悠輔と共にお話を伺いました。

現金の支払いが多く利用される現場で、管理の負担やコスト、事故のリスクが課題に
――「給湯器ならキンライサー」のCMでご存じの方も多いと思いますが、あらためてキンライサーさまの事業内容について教えてください。

株式会社キンライサー 専務取締役 佐藤公治さん

佐藤:当社は、代表の森が給湯器専門工事の個人事業として1998年に創業した「近畿ライフサービス」を前身とする会社です。2018年には「近未来サービスを創る」という思いを込めて、「キンライサー」に社名を変更しました。
事業内容は、「すでに取り付けている給湯器が動かなくなった」「お湯が出ない」といった場合に、電話やウェブからお問合せいただき、迅速かつ安価にガス給湯器やエコキュートの交換などを行う、シンプルなビジネスモデルです。

インターネット黎明期からウェブ広告に積極的に出稿し、業界では初めてテレビCMを関西圏で開始、関東圏への進出と共に全国ネットも開始したことで徐々に知名度を拡大し、2024年前期は売上148.4億円を達成しました。これは、前年比約39億円の増収となり、社員数も約300人となりました。
――事業の急成長ぶりがうかがえます。「ATM集金」は、現在どのようにご利用いただいていますか?

株式会社キンライサー 内部監査室 室長 尾添修さん

尾添:当社ではお客さまのご都合に合わせて、施工代の支払方法を「現金払い」「クレジットカード」「NP後払い(銀行振込・郵便局・コンビニ)」「QRコード決済」「ショッピングローン」の5つからお選びいただけます。このうち、現金でお支払いいただいた場合に、施工担当者がATM集金を利用して売上金の入金をしています。
――キャッシュレス化が進んでいますが、現金でのお支払いを選択される方も多いようですね。

株式会社キンライサー 財務経理部財務課 課長 島田やよいさん

島田:キャッシュレス化のニーズも高まっていますが、現金文化は根強いですね。実際、全社で1日に請け負う300件程の工事のうち、およそ3分の1が現金でのお支払いです。

佐藤:当社は、給湯器のメーカー希望小売価格から最大80%オフで販売していますが、決して安い買い物ではありません。購入時にまとまった金額が必要で、あらかじめ現金で費用を準備する方も多いですね。
施工担当者は、ガス給湯器なら1人につき1日3件、エコキュートなら1日1件とガス給湯器1件を標準として工事を受け持つため、仮に全部の工事が給湯器ですべて現金払いだった場合、かなりの金額を一時的に預かる必要がありました。
――預かった現金は、どのように管理していたのでしょうか?

尾添:その日のすべての現場が終わってから、拠点であるサービスセンターに戻り、入金機に入金していました。つまり、1件でも現金の支払いがあると、一日中ずっと現金を携行することになります。これは、施工担当者にとって大きな心理的負担となります。

また、人員の増強により、施工に関わる担当者も右肩上がりに増えています。給湯器交換業務の一部を委託しているパートナー企業の社員を含めると、非常に多くのメンバーが工事に携わっています。これにより助かっている反面、将来的にガバナンスが効かなくなる不安がありました。
島田:施工日当日中の入金をマストにすると、どんなに作業が遅くなっても施工担当者が現場から直帰できないことも悩みの種でした。
これは、担当者のワークライフバランスを阻害する要因であり、安心して働ける環境づくりを重視する当社にとって喫緊の課題のひとつと考えていました。

佐藤:2人が挙げた施工担当者の心理的・肉体的負担や、現金を携行することによる現金事故のリスクに加え、入金機にかかるコストもクリアしたい問題でした。

入金機に入金した現金は警備会社の管理下となり、金融機関への振込みも警備会社が行いますが、警備会社の売上金回収に立ち会う社員が必要なため、人件費が発生します。また、入金管理機を設置するセンターごとに、搬送・設置費用と月額費用がかかります。手狭になったサービスセンターの移転拡張を行う際には、入金機の設置によって傷ついた床面や壁面の原状復帰費用も必要でした。

今後の持続的な事業成長には、ガバナンスの強化による社会的信頼の獲得、および業務の効率化やコストカットが欠かせません。こうした課題を解決するために、ここ数年でさまざまな解決策を模索し、その中で出合ったのがATM集金だったのです。

施工担当者の動きとサービスの相性が良く、カード不要で入金できる点が決め手に
――ATM集金に注目したきっかけを教えてください。

尾添:ここ数年、オペレーション改善に向けてさまざまなサービスを検討していました。例えば、銀行の入金専用カードを配布して、ATMから入金してもらう方法です。
しかし、入金カードには発行枚数の制限があり、カード自体の盗難・紛失のリスクも考えられます。また、銀行のATMが減少しており、入金場所が限られるのもネックでした。コンビニATM事業を手掛けるほかの銀行のサービスも検討しましたが、24時間365日入金できる利便性はあっても、入金カードが必要なため根本的な問題解決にはなりませんでした。

島田:そこで、コンビニATMの先駆けであるセブン銀行なら、ニーズに合ったサービスがあるのではないかと考え、こちらから問合せをしました。その際、セブン・ペイメントサービスさんから、ATM集金をご案内いただいたのです。
――セブン・ペイメントサービス、あるいはセブン銀行に対して、今回のような「集金にまつわる問題を解決したい」といった問合せは多いのでしょうか?

セブン・ペイメントサービス 営業部 朝田悠輔

朝田:そうですね。ATM集金やATM受取の存在は知らなくても、「セブン銀行なら現金の収納に関してニーズに合うサービスがあるのでは」と、見当をつけてお問合せいただくことは珍しくありません。
今回はキンライサーさまのお困り事を伺い、当社のATM集金が最適だと考えてソリューションをご提案しました。
――説明を受けて、ATM集金のどのような点に魅力を感じましたか?

尾添:第一に、ATM画面に表示されるQRコードを専用のスマートフォンアプリで読取るだけで入金でき、入金カードが不要な点が挙げられます。社員数が増えても問題ありませんし、カードの管理に神経を使う必要がないことが魅力的でした。

第二に、店舗数が国内随一で、入金場所に困らないことです。施工担当者は、現場と現場のあいだのコンビニへ立ち寄って食事を買ったり、休憩をとったりすることがよくあります。ATM集金は、スマートフォンさえあれば立ち寄ったコンビニで都度現金を入金できるため、当社の施工担当者の動きと非常によくマッチしたサービス形態で、同時に内部統制の強化が図れると思いました。
当初は私と島田で話を伺い、すぐ佐藤に話をしてトライアルに進んだという流れです。
――トライアル導入にあたって、セブン・ペイメントサービスが実施したサポートがあれば教えてください。

朝田:操作方法や、売上金の流れについてご説明した後、本社近くのセブン銀行ATMで、アプリを使った実際の入金作業をお見せしました。サービスの仕組みも操作方法もシンプルなため、すぐにご理解をいただき、スムーズに導入が進んだと記憶しています。

佐藤:難しい操作は一切なく、非常にわかりやすかったです。当社は従業員に社用スマートフォンを貸し出しているため、全員が操作に慣れており、簡単に操作方法をアナウンスすれば使いこなせるだろうという安心感もありました。
実際、各拠点への案内は簡単な紙のマニュアルだけで、問題なく導入が進んでいます。
――トライアルの反応はいかがでしたか?

尾添:トライアルで導入した3拠点は、いずれも高評価でした。全国展開する中で、施工担当者が県をまたいで施工に行くことも増えていますが、セブン-イレブンは現場の近くに必ずありますから、負担が大幅に減ったようです。
話を聞いた他拠点の責任者から、「うちにも導入してもらえないか」と相次いで打診があり、すぐに全体への導入を決めました。
月に約3,000件の入金消込作業が、1回のインポートで完結
――ATM集金の導入後の成果については、期待どおりでしょうか?

尾添:そうですね。現場からは、現金を持ち歩くプレッシャーがなくなったことや、施工現場から直帰できることに対して、喜びの声をもらっています。
入金機は順を追って撤収を進めており、機器の維持にかかるコストも、売上金回収の立ち合いにかかる人件費も削減される見込みです。

島田:経理としては、入金を確かめて債権残高と相殺する入金消込の作業が格段に楽になりました。これまでは、各拠点でPDF化したデータをフォルダに格納してもらい、1枚1枚照合する作業が必要でした。ATM集金なら入金状況がリアルタイムで確認できる上、入金の履歴がCSVで出力されますから、1回のインポートですべての消込作業を終えることができます。
1日100件、月にすると約3,000件に及ぶ現金消込作業が1回に短縮されたことで、より本質的な経理業務にリソースを割けるようになり、想定以上の副次的効果を感じています。

――ありがとうございました。最後に、ATM集金の今後の活用に関する展望や、サービスに期待することを教えてください。

佐藤:現時点において、私たちのニーズをこれ以上に満たすサービスはありません。当社は今後、海外展開に向けて国内のシェア拡大に注力していきますが、ATM集金によって従業員の負担やリスクを軽減しながら、安心して働ける勤務環境を維持していけると確信しています。
しいて挙げるとすれば、入金者がアプリに登録できるメモ機能に、施工番号が自動的に紐付くと便利ですね。

朝田:ご意見ありがとうございます。取引や入金内容の詳細を記載できるメモ機能は、入金作業をする方が多くいるキンライサーさまのような企業に、便利な機能として評価していただいています。いただいたご意見はシステム開発側とも共有し、ご期待に応えられるよう努力いたします。

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